ツーバイフォー(2×4)工法

注文住宅の構造・工法を理解しておこう!

目次

ツーバイフォー(2×4)工法の概要

ツーバイフォー(2×4)工法は、木造枠組壁構法と呼ばれ、柱や梁といった軸組(線)で建物を支える在来工法とは異なり、枠組と壁(面)で建物を支える工法です。

もともと湿気の少ない北米地域で生まれて普及した、欧米ではポピュラーな工法ですが、日本では三井ホームによって1974年にもたらされて建築数を増やし、現在の日本の戸建て住宅におけるシェアは10%程度です。(在来工法が約70%)

ちなみに、ツーバイフォー(2×4)工法の名前の由来は、以下の図の通り、主要な部分に2×4インチの規格品の構造用製材を多く使用することによります。

<以下の画像の引用:wikipedia>
ツーバイフォー(2×4)工法

ツーバイフォー(2×4)工法のメリット

主なメリットは以下の通りです。

  • 高断熱・高気密の施工がしやすい。
  • 耐震性・耐風性が比較的高い。
  • 職人の熟練度は必要なく、仕上がり品質は安定的。

ツーバイフォー(2×4)工法のデメリット

主なデメリットは以下の通りです。

  • 壁で強度を保っているため、大開口部を設けにくいなどの設計自由度が低い。
  • 建築後のリフォームや増改築はしにくい。
  • 屋根を最後に組み上げるので、その前段階での雨への対策が必要。
  • 湿度の低い欧米で普及している工法のため、高湿度の日本では、内部結露の心配あり。

ツーバイフォー(2×4)工法の簡易評価

項目 簡易評価
快適性 高断熱・高気密の施工はしやすいが、高湿度の日本での湿度対策は必須
環境性 木造とは言え、合板を多用した家づくりで環境負荷としてマイナス面あり
耐火性 木材建築のため鉄骨やRCに耐火性で劣ると言われているが、耐火構造への対応も可能
耐震性 過去の大地震での建物の被害状況を見ても耐震性の高さは評価されている
設計柔軟性 壁で支える構造のため、柔軟な設計がしにくく、建築後の増改築などもしにくい
価格性 施工がハウスメーカー主体なので、在来工法よりも高いケースが多い

ツーバイフォー(2×4)工法を取り扱う業者

工務店
一部の工務店のみ、在来工法と比較してかなり少ない
主なハウスメーカー
三井ホーム、住友不動産、三菱地所ホーム・・・等
失敗しない注文住宅のための最重要ポイントとは?

このサイトでは注文住宅の家づくりに関していろいろな情報を提供していますが、その目的は注文住宅の家づくりに成功していただきたい、というただ一点に集約できます。

それは、裏を返せば、注文住宅を建てたけれどその後の新居での生活に不満が残る、後悔している部分がある、という方が結構いるという現状認識に基づいています。

簡単にはいかない注文住宅の家づくりですが、失敗しないためポイント(成功するためのポイント)は多岐にわたります。

このような数多くのポイントの中で管理人が最重要ポイントを位置づける点は何でしょうか?

公開日:
最終更新日:2018/11/15