注文住宅の家づくりを進める上で、自分に合う業者を見つけよう!

目次

窓口となる業者の特徴(メリット・デメリット)

注文住宅の家づくりをすすめるにあたって、その相手先となる業者さんは、大きく分けると以下の3つに大別されます。

それぞれに特徴がありますが、まずその特徴について簡単に説明します。

工務店

まず工務店ですが、工務店と一口にいっても、タイプがいくつかあります。

  1. 地域密着型工務店
  2. ハウスメーカーの下請けを中心にしている工務店
  3. ハウスメーカーより規模は小さいが、モデルハウスをもっているなど営業の形態がハウスメーカーのような工務店。
  4. ハウスメーカーのフランチャイズの加盟している工務店。

1以外はハウスメーカーの特徴が含まれてきますから、この中で、工務店の特徴がもっとも出るのは、一つ目の地域密着型工務店です。

地域密着型工務店については、主に以下のような特徴があります。

<メリット>

  • 施工の制約事が少ないため、施主要望を反映しやすく、お客様主体の家づくりができる。
  • 広告宣伝費などが莫大なハウスメーカーや設計料が発生する建築家と比べて、一般的に価格をおさえられる。
  • 受注者と施工者が同一のため、コミュニケーションが取りやすく、責任の所在がはっきりしている。
  • 地域密着で地元の評判が重要になるため、施工はもちろん、アフターフォローをしっかりする。

<デメリット>

  • 自分で決めなければならないことがかなり多く、施主の負担が大きくなる。(お客様主体の家づくりができる、の裏返し)
  • ブランド力が弱く、会社規模が小さいので不安に見える。
  • 展示場やショールームがないため、具体的な家のイメージがつかみにくい。
  • 期待したような提案がなかなかでてこないケースもある。

ハウスメーカー

ハウスメーカーの主な特徴は以下の通りです。

<メリット>

  • 社会的な信用力があり、ブランド力がある。
  • イメージ戦略に長けている。(モデルハウス、カタログ、パンフレットの充実)
  • 提案はすばやく、プレゼンテーション能力が高い。
  • 社員の教育はしっかりしており、営業マンなどは一定以上のレベルにある。
  • 効率的な家づくりができる。(施主の労力は少なめで済む)

<デメリット>

  • お客様主体の家づくりというより、自社の商品を売るスタイルである。
  • 商品としての規格があるので、プラン・仕様に自由度が少ない。
  • 宣伝広告費を多くかけている分、価格に反映されて高くなりやすい。(工事にかける費用の割合が低くなる。)
  • オプションが多く、追加費用発生が多くなりやすい。
  • 施工は下請けの業者になるので、技術レベルがわからない。

建築家

<メリット>

  • 施主のこだわりなど、画一的ではない、オリジナルの設計・デザインが可能。
  • 施工業者の間でいろいろとコミュニケーションの橋渡しをしてくれる。
  • スケジュール管理や施工の管理など全般的にサポートしてくれる。

<デメリット>

  • 設計料が高く、総費用で工務店やハウスメーカーより高くなりがち
  • 建築家、その人一人に依存する家づくりになりやすい。
  • 打合せに相当な時間がかかる。
  • 建築家の作品として仕上がってしまう場合がある。
  • 契約しないと詳細図面が出てこない。出てきた設計・デザインが合わないと、設計料が無駄になる。

あなたにはどんな業者が合うのか?

上記のようなそれぞれの主な特徴を見ていくと、どんなタイプの人がどんな業者を選ぶべきかが見えてきます。

地域密着型工務店が合う人

管理人は、このサイトでお任せの家づくりではなく、施主参加型の家づくりをおすすめしています。(施主参加型の家づくり
この施主参加型の家づくりに一番相性がいいのは、地域密着型工務店です。
施主が主導権を持ってすすめることができるので、施主自身の要望が最も反映されやすい家づくりになります。
特徴でご説明しましたが、その分決めなければならないことも多く、他の業者の家づくりに比べると労力がかかります。

ハウスメーカーが合う人

一方お任せの家づくりで、家づくりをなるべく手軽に楽に時間をかけないですすめたい人は、ハウスメーカーしかありません。
各種サービスは充実していますから、比較的楽に家づくりをすすめられますが、家づくりというよりは、ハウスメーカーの一商品として家を購入するような感じになるでしょう。

建築家が合う人

建築家が合う人は、その人自身がデザインや建築資材などに相当にこだわりがあり、画一的なものに満足しないオリジナリティの建築を好む人です。ただし、このような建築が好きなだけでなく、ある程度資金的・時間的な余裕を持つ人でないと実現は難しくなります。

失敗しない注文住宅のための最重要ポイントとは?

このサイトでは注文住宅の家づくりに関していろいろな情報を提供していますが、その目的は注文住宅の家づくりに成功していただきたい、というただ一点に集約できます。

それは、裏を返せば、注文住宅を建てたけれどその後の新居での生活に不満が残る、後悔している部分がある、という方が結構いるという現状認識に基づいています。

簡単にはいかない注文住宅の家づくりですが、失敗しないためポイント(成功するためのポイント)は多岐にわたります。

このような数多くのポイントの中で管理人が最重要ポイントを位置づける点は何でしょうか?

公開日:
最終更新日:2018/11/28