自然素材は人を選ぶ
他のページで取り上げているように、「自然素材」は大きなメリットがある一方で、デメリットもあり、状況によって、人によっては有害となる可能性もあります。
つまり「自然素材」は絶対いいものだからと盲目的に選択することはできないということです。
「自然素材」は確かににいいものです。
しかし、その特性をよく理解していないと、実際に完成した家に住み始めてから、不快な思いや後悔を抱くことにもなりかねません。
まず「自然素材」を選択するにあたっては、自分自身、そしてご家族がメリットだけでなく、デメリットもきちんと理解し、そして自然素材に対するアレルギー反応も把握しておくことが必要です。
そもそも以下のような考え方を持たれている人にとっては「自然素材」は選択肢から除外した方がいいかもしれません。
- とにかくコスト再優先(安ければ安いほどいい)
- 新品のような状態を長く保ちたい(経年変化を経年劣化として見てしまう)
- メンテナンスの手間は絶対にかけたくない
- 素材の品質のムラは許容できない
- 施工後の素材の歪み、くるい、反りなどの変化は許容できない 等々
そして、デメリットの一つでありコスト増については、限られた建築予算の中で「自然素材」を選択した場合のコスト増についてどこまで許容できるかは、人によります。
更に、「自然素材」に対してはアレルギー反応を起こす人もいるので、「自然素材」を選択出来る人はアレルギー反応が出ない人になります。
以上のような背景から「自然素材は人を選ぶ。」と言えるのです。
最後にまとめてみると「自然素材」を選択出来る人は、
- 「自然素材」に対してアレルギー反応のない人
- 「自然素材」の特性(メリット・デメリット)を理解して受け入れる人
- コスト増になっても積極的に「自然素材」を使いたい人
ということになるんじゃないでしょうか。
【自然素材の基礎知識 目次】
公開日:
最終更新日:2016/09/23